【獣医師監修】犬・猫の春に気をつけたい病気・体調管理対策を解説

  記事監修
  獣医師 西村 美知子 ブルーミントン動物病院院長
日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)卒業後、東京都武蔵野市吉祥寺で開業、2009年に現在の 東京の西荻窪に移転。 自然療法中心の病院です。検査から治療まで、精神的にも身体的にもストレスをできるだけかけずに動物さん個々が本来持つ「治癒力」が動き出すよう、様々な 自然療法をご提供しています。

犬や猫の春に気をつけたいポイント

冬から春に変わる季節の変わり目は気温の変化も大きい季節のため、愛犬・愛猫の健康管理に十分に気をつけたいところですね。

天気の良い日には開けた窓から、新鮮な空気とともに花粉や昆虫なども室内に入ってきます。そして、散歩の時にいろいろな物に触れる時期です。
遠出をしたり、帰省する人も多く、犬猫も同行することが増えています。

みなさんも愛犬と愛猫と一緒に出掛けたり、帰省をしたりしていますか?

花粉症の人と同様、犬猫もくしゃみ、鼻水、結膜充血、目やにや皮膚炎として、赤み、かゆみ、脱毛を起こすこともあります。
これらの症状が見られたら、早期に病院に行き、検査をしてもらって下さいね。

適切な治療を早期に行わないと悪化してしまい、症状が激しくなると、治療に時間がかかります。

春はフィラリア予防と合わせ、病気の予防シーズンなので、是非この時期に愛犬・愛猫のために検査を受けさせてあげてくださいね。

春に気をつけたいことについて何点かあるので見ていきたいと思います。

 

寒暖の差に注意

日中は暖かい日でも朝晩は冷え込み、1日の気温差が大きい春は人間も同様に体調を崩しやすいですが、犬猫の体力も奪いがちです。

 

また、犬の場合、寒いからと言って、部屋の温度を高く保ち続けると、散歩に出かけたりする時に外との温度差で却って心臓や血管に大きな負担がかかることがあるので注意が必要です。

特に幼齢や高齢、病中、病後、出産前、出産後のペットがご家庭にいる場合は要注意です。

 

ノミ・マダニ・蚊の対策

気温が上がってくるとノミ、マダニ、そして蚊なども活動期に入り、対策が重要です。

これらの虫は動物だけでなく人にも寄生し、吸血します。
その時、いろいろな病気を伝染させます。

 

ノミ

ノミの成虫は犬猫や人にたかり、吸血し、数日後には産卵を始め、床、布団、地面などに卵を落とします。

早いものは数日間で孵化して、幼虫になり、ゴミ等を食べて数週間でサナギになります。

1週間から半年で動物や人の動きによる振動、動物と環境の温度、生き物の呼吸による二酸化炭素等に反応し、すぐに羽化してそばにいる犬猫や人に飛び移り、吸血を始めます。

多量のノミに吸血されると貧血を起こしたり、人に猫ひっかき病を感染させることもあります。

また、時に瓜実条虫の幼虫を体内に持つノミを食べてしまうと感染し、体内で生成、20~30cmまで成長し、体節を便に排出することもあります。

猫では皮膚炎が原因で引き起こされる猫ヘモプラズマ感染症になり、赤血球の異常から貧血を起こすこともあります。

 

マダニ

マダニは葉の裏などにおり動物や人が近づくと察知して飛び移ります。

吸血時も痛みや痒みなどが無いので気付かないことが多く、十分吸血すると大きくなりそこで初めて気づいて、急に(黒色)腫瘤が出来たと思って病院に行き診断されることが多いようです。

マダニは吸血時にいろいろな病原菌を出します。

猫では、マダニに咬まれると皮膚炎を起こすだけでなく、マダニから感染する猫ヘモプラズマ感染症ライム症重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気にかかることもあります。

 

ノミ、マダニは駆虫剤が各種ありますので、寄生予防のため定期的に駆虫剤を投与することが愛犬、飼い主、そして周辺の動物、私たち人間にも役立ちます。

 

蚊は動物から吸血し、栄養を取って繁殖します。その時多くの病気を動物や人に伝染させます。
犬や猫が発症するかもしれない病気はどんなものか見ていきましょう。

 

犬の場合

蚊刺症(ぶんししょう) 
蚊に刺されることにより起こるアレルギー性の皮膚炎です。犬より猫のほうが知られている病気ですが、犬でも蚊刺症は発症します。

犬糸状虫症(犬フィラリア症)
蚊が媒介する犬糸状虫症(フィラリア症)は温暖化のため、以前に比べ東北、北海道まで広く分布しています。
犬フィラリア症は咳が出る、元気がない、食欲がない、呼吸が苦しい、お腹が膨れる、血尿をするなどの症状が出てその後、悪化すると死に至ります。

 

現在はいろいろな駆虫剤があります。
蚊の発生の前後から内服薬の場合は月1回、注射薬の場合は数ヵ月おきなどの投与でフィラリア症予防ができます。

治療より予防の方がペットも飼い主も楽です。

 

猫の場合

・蚊刺咬過敏症(ぶんしこうかびんしょう)
アレルギー性の皮膚炎である「蚊刺咬過敏症」を発症する可能性があります。蚊刺咬過敏症は、その名の通り過敏症の一種です。

 


・フィラリア症
猫が蚊に刺されることで発症する可能性がある病気の中で、危険性が高いのがフィラリア症です。
犬と同様に、犬糸状虫(フィラリア、英:Dirofilaria immitis)が寄生することで発症します。

 

猫のフィラリア症には、犬とは違う盲点が隠されています。それは、少数の犬糸状虫の寄生であっても生命を脅かす可能性があるという点です。

 

季節性アレレルギー

春は花粉症の季節でもあります。

犬や猫も、花粉に対してアレルギー反応を起こすことがあります。
また、皮膚炎を起こすケースが多く、皮膚の痒みや不快感がストレスの原因になります。

 

対策としては、犬の場合、花粉が飛散する時間には散歩に行かない、散歩時、外出時に服を着せたり、外出から帰ってきたら、ブラッシングをする、と言った対策をしてあげることが大事でしょう。


また犬や猫どちらにも言えますが、飼い主さんが外出から帰った際にも、玄関前で衣服を手ではらったり、室内を清潔に保つことで、花粉アレルギーを少しでも軽減することができるかもしれません。

そして、普段から食事やサプリメントを使って、免疫力を高めてアレルギーが出にくい体になるようにしておく、という方法もあります。

このように、生活環境の花粉症対策を行なった上で、必要があれば動物病院で薬を処方してもらってもよいでしょう。

 

発情期

春にすべての犬が発情期を迎えると言うわけではありませんが、犬の生理の周期は小型犬で1年に2~3回訪れます。
メス犬は発情期が近づくと、神経質になり、食欲が落ちる場合があります。

 

また、発情期を迎えたメス犬は、交尾ができないストレスが溜まってしまうので気を付ける必要があります。オス犬については、飼い主が春はむやみにほかの犬と接触させるのは避けたほうがいいかもしれません。

近くに発情期のメス犬がいても交尾ができないというストレスを抱える可能性があります。

猫についての繁殖期は、日照時間に左右されます。日本では1~7月が猫の繁殖期であることが多いようです。

発情期のメス猫や、非常に行動的になることがあります。
中には、メス猫がオス猫を求めて脱走してしまうこともありますので、戸締りをしっかりするようにしましょう。


愛犬、愛猫の繁殖を考えていないのであれば、避妊手術や去勢手術を行うことで、発情期によるストレスを解消することが出来るでしょう。

普段から気をつけたいことは?

換毛期

寒さが薄れ暖かくなると換毛の時期です。
この時期にお手入れを怠ると、毛玉になって皮膚の通気性を悪化させ、皮膚が蒸れて湿疹ができたりします。

毛がいっぱい抜けるので毎日ブラッシングをして、ムダ毛をとってやると皮膚を健康にし、皮膚病の予防になります。

 

運動

暖かくなるとカロリー消費も減少しますので、体脂肪を減らし、体重を標準から少し低くすると心臓や関節などの負担が軽くなり、運動障害の予防にもなります。

また、散歩をして運動をすることが愛犬のみでなく、飼い主さんの心身や社会的にも役立っています。

 

肥満

肥満は、栄養過多や炭水化物や脂質の代謝異常によって生じる病気です。代謝異常の結果、体の中に目に見えないレベルの炎症がたくさん引き起こされ、通常の免疫力では対応できなくなり、免疫システムが破綻してしまいます。

その結果、肥満の犬や猫では、癌などの免疫異常によって生じる病気にかかってしまうリスクが高まってしまうと考えられています。

 

ワクチンの接種

飼い犬は毎年狂犬病予防注射を受けることが法的に決まっています。万一接種しないと罰金を受けることもあります。

ワクチンを受けさせるときは、愛犬や愛猫の体調が十分な時に行ってあげて下さい。
ワクチンと言っても体の中に異物が入ってくるのですから、副作用が出る時もあります。

その時の体調や、どんなワクチンが必要かなど担当の獣医と相談しながら、予防方法を考え、大切なご家族の一員の健康を守ってあげましょう。

 

食事

年齢、体型に考慮した食事を与えましょう。栄養が偏った食事では体調のバランスを崩し、脂質や糖質の多い食事では肥満になってしまいます。

そうなると病気にかかりやすくなり、多大なストレスとなるでしょう。


また猫では、フードの匂いが水につくことを好まないこともあります。いつもきれいな水が飲めるようにしておきましょう。

 

サプリメント

アレルギーや病気は、体の免疫力が弱いとかかりやすくなります。

運動や食事、ワクチンの接種も大事ですが、それが足りない場合、サプリメントを取り入れて免疫力を上げるサポートをしてあげて下さいね。

しかし、やみくもにサプリメントを取り入れる事はお勧めしません。

今、犬や猫のサプリメントも本物(原料が100%・化学合成物質0など)が選ばれる時代になりました。

お手頃なサプリメントはコストを抑えるために、原材料の他に色々な物を混ぜたり、化学合成物質を入れたりしています。

粗悪なサプリメントを愛する小さな家族に与えることによって、逆に体にストレスがかかって、アレルギーなどの病気の症状を発生させてしまうことがあります。

サプリメントを選ぶ際は、原材料がしっかりした物や、不要な物ができるだけ入っていないことを確認し、飼い主さんがきちんと見極めて与えてあげてくださいね。

 

そして、大学などで研究され、エビデンス(科学的根拠)があるものを選んであげてください。

例えば、このようなサプリメントはお勧めです。

『植物由来の超極小な炭素を使った素材』⇒POC療法

は東京大学医学部で研究されている素材で、免疫細胞を元気にし、自身の自然治癒力も高める期待ができます。

植物由来の超極小な炭素についての論文が欧米の医療ジャーナルにて掲載されています。

Jounals リポート

 

Summary

Full Text(PDF)

そのような、信頼のおけるサプリメントについては、飼い主さんも安心して、愛犬、愛猫に使っていただけるのではないでしょうか。

 

ストレス

私たち人間同様に、犬や猫も体に不調が起こると元気がなくなります。

飼い主さんであれば、いつもと違う表情や行動の変化に、すぐ元気がないと気が付くことができると思います。

 

こんな表情、行動にも注意!

好きなものを与えても食べようとしない
散歩に行きたがらない
下を向いて辛そうに歩く
反応が鈍い
動くことを嫌がる
目に力がない

 

これらのような行動が見られたら、病気や怪我など何か問題が起こっている可能性があります。また同時に発熱や下痢、嘔吐、鼻水などが見られることもあります。


原因はさまざまで、先天性の心臓病や腎臓病、肝臓病や内分泌の病気、寄生虫、中毒、癌などがあります。


また、春の引越しや旅行、長距離の移動、飼い主が不在、家族以外との接触、一頭で長時間の留守番、花火、雷などの環境の変化によるストレスが精神的負担で元気がなくなることもあります。
ストレスを感じると普段はしないような行動をすることがあります。

それが必ずしもストレスによる行動ではないかもしれませんが、日頃から日常生活について注意することで、愛犬や愛猫にストレスを感じさせないようにできるでしょう。

自宅での落ち着ける場所を作ってあげたり、いつも以上にコミュニケーションを図って、なるべくストレスを取りはらってあげましょう。

まとめ

 

冬から春にかけては、寒暖差やアレルギーがあって、人と同じ様に犬や猫にも体に負担がかかります。

また、ストレスを抱える時期でもあります。

病気にかかりにくくするには、良質な食事やサプリメントを与えて、抵抗力をつけることもポイントです。

病気に侵されていない細胞を元気にして、春も元気で過ごして欲しいと思います。

 

免疫細胞を元気にするサプリメント療法

『植物由来の超極小な炭素を使ったサプリメント』⇒POC療法


また、病院での予防接種や治療で対処できるものはありますが、心のケアは難しいものがありますよね。

環境の変化などで愛犬や愛猫に元気がないと感じるときはいつも以上に愛情をそそいであげてくださいね。

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猫と温泉を愛する、OL。(^^♪

 

今は、猫を飼おうかどうか迷っている最中。
なぜなら、猫アレルギーがありまして。。。

 

仕事はペット関連の仕事をしています。

 

そのため犬や猫を飼っている方とお話をする機会があり、そのなかで人間と同じように病気になる子たちが多いことにびっくりしました。

 

そこで、自分が猫を飼うにあったって、病気のこととかをもう少し詳しく知りたいなと思って調べ始めました。

 

いろいろと調べるうちに、獣医さんや、ペット関連のお仕事をする方たちと、交流が生まれました。

 

その中で、興味深い情報などが聞けたりして、これは自分だけの物にとどめておくのはもったいないと思い、ブログを作り情報をお届けしようと考え、この『どうぶつの気持ち』を作りました。

 

 

 
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