【獣医師監修】アレルギー性皮膚炎、ウイルス感染症の対処法を聞いてみた

ウイルス感染症、アレルギー性皮膚炎の対処法 最新の治療法とは?

代替療法を積極的に取り入れて治療を行ってるブルーミントン動物病院の西村院長とお話をさせていただく機会を設けて頂きました!

私が普段から疑問に思っていることや、ブルーミントン動物病院の治療の取り組み、前回お伺いしたかったフードやサプリメントのことについて、色々と聞いてきました。

今回はアレルギー性皮膚炎、ウイルス感染症の治療の取り組み、対処法について、です。

 

 

  記事監修
  獣医師 西村 美知子 ブルーミントン動物病院院長
日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)卒業後、東京都武蔵野市吉祥寺で開業、2009年に現在の 東京の西荻窪に移転。 自然療法中心の病院です。検査から治療まで、精神的にも身体的にもストレスをできるだけかけずに動物さん個々が本来持つ「治癒力」が動き出すよう、様々な 自然療法をご提供しています。

 

 

筆者:先日は、お忙しいところ犬・猫の癌に対する興味深いお話しをありがとうございました。

前回の対談はこちら

本日は、春や秋の時期に多い、猫のアレルギー性の皮膚炎について西村先生の病院でのお取り組みについて教えていただけますか?

 

西村先生: ブルーミントン動物病院では、アレルギー性の皮膚炎の猫さんに処方されることが多い、ステロイドや抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤などは、出来るだけ使わない方針です。

可能な限り化学薬品を使わず、今までの食事等の問診から始まり、原因となっている可能性のあるものを調べ、それらとの接触を減らし、なくせるものはなくします。

 

筆者:西村先生の病院のコンセプトでもある、西洋医学と東洋医学など代替医療の統合の考え方ですね。では、治療はどのような取り組みなのでしょうか?

西村先生: 治療については、どんな治療がその子に必要か、またそれが飲めるか、続けられるかなどを飼い主様とよくご相談して、そのお家、その子にあった治療をご提案しています。

激しい炎症を抑えて、腸内環境の改善や毒素の排泄などをしていくことで、痒みのコントロールやアレルギー体質を改善していきます。


筆者:
皮膚炎だからといって、定番のお薬を処方するというわけではなく、その子にあった処置の中身を提案する感じなんですね。


西村先生:
 免疫を抑えてしまうようなお薬を使うと、症状がおさまることで治ったように見えるかもしれませんが、それは決して治っているわけではなく、そのようなお薬を繰り返し使うことで、徐々に効果が見えなくなってきて、却って治らない身体にしてしまったりします。

 

筆者:よく、薬の使い過ぎ、連用は良くないといいますよね。

 

西村先生: それは薬が免疫力を抑えこんだり、破壊してしまうことになるからです。ですから長期にお薬を使っていけば、感染症や癌などのリスクが高まることにもなってしまいます。痒みは早く抑えてあげたいですが、身体の本来の機能を正常に戻すような治療が大事ですね。


筆者:
そうなんですね。やはり、愛猫の一時的な炎症を抑えてあげることも大事ですが、長く一緒に暮らしていくには、先生のような免疫力の維持なども配慮した治療法が重要なんですね。

また、ウィルス感染についての取り組みについてもお話し伺えますか?

 

西村先生: ウイルス疾患については、ウイルスと接触しても症状が出る子と出ない子がいますから、これが個々の免疫力の違いということになります。

 

筆者:免疫力の違いで症状の出る子と出ない子がいる訳なんですね。
確かにインフルエンザも罹る人と罹らない人がいるのは、そういう影響もあるんでしょうね。

 

西村先生: ウイルスと接触しないようにできればよいのですが、いつの間にかということもありますし、既に接触してしまっている場合もあります。
既に感染を起こしていることが明らかな場合でも、身体の防御能を高めてあげられれば、症状の発現を減らすことができます。

ウイルスの感染症についても、本来身体がもつ免疫力が発揮するよう、治癒力が働くようにしてあげる治療があります。

 

筆者:それはどのような治療なのでしょうか?

 

西村先生:  当院ではPOC療法という新しい治療法を採用しております。POC(Plant-derived Organic Carbon)という有機性の炭素素材を水に溶かしたものを摂取することで、抗癌効果や免疫力の向上が期待されます。

筆者:抗癌剤などお薬とは違うということでしょうか?

 

西村先生:  はい、抗癌剤など医薬品は化学物質でどうしても副作用を伴いますが、POCは小豆を特許技術を使って熱分解し、有機性の炭素のみを抽出したもので100%植物由来なため安心です。

筆者:医学的な実証状況はどうなんでしょう?

 

西村先生:  東京大学医学部で実施した抗癌効果の研究でも「なぜ癌に効くのか」というメカニズムが解明され、抗癌効果のみならずPOCには優れた効能成分の運搬機能が確認されました。化学物質の薬剤と違って抗癌効果がありながら免疫細胞は活性化することが実験で分かっており、将来的な医薬品化が期待されています

当院ではいち早くPOC療法を採用して様々な症例に用いています。抗癌剤は使いたくないけれど癌をなんとか治療したい飼い主様や他の素材との併用で効能を高めたい場合など疾病の治療はもちろん、普段から免疫力を高める目的で疾病予防にもPOC水は適していると考えております。


筆者:
医先生の病院でも好事例は出ているのですか?

西村先生:  肥満細胞腫の子は何度も再発し普通なら予後は厳しいはずですが既に2年以上コントロール出来ており飼い主様にも喜んで頂けている事例や老描の膀胱癌の改善事例など癌の治療では薬剤を使わずに好事例が多数出ています。

免疫細胞や正常細胞の活性化が期待できるので元気な若いときからPOCを疾病予防で摂取しておくことは人間世界同様に高齢化が進む犬猫の世界でもとても重要なことだと思っています。

 

 

まとめ

ブルーミントン動物病院の西村先生はアレルギー性の皮膚炎やウイルス性の感染症の対処法は薬剤ありきではなく、普段の食生活面から見直していくことが重要だとお考えでした。

 

私たち人間の世界でも予防医学の考え方がとても重要になってきています。普段からの食生活、適度な運動や健康の維持に必要なものを積極的に取り入れることが求められています。

私たち人間の世界同様に急速に高齢化が進行している動物の世界でも全く同じことが言えるようです。昔より可愛い猫ちゃんが長生き出来るようになってきているのは嬉しいことですが、生活習慣病など様々な病気に罹患する子たちも増加しています。

愛猫にも子供の頃から免疫力の向上に良いものを摂取させて『健康で長生き』な幸せな生涯を送って貰えるよう飼い主も気を付けて行くことが大事だと今回の対談を通じて感じました。

 

それが可愛い愛猫の幸せだけでなく、私たち飼い主の幸せでもありますからね。

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そのため犬や猫を飼っている方とお話をする機会があり、そのなかで人間と同じように病気になる子たちが多いことにびっくりしました。

 

そこで、自分が猫を飼うにあったって、病気のこととかをもう少し詳しく知りたいなと思って調べ始めました。

 

いろいろと調べるうちに、獣医さんや、ペット関連のお仕事をする方たちと、交流が生まれました。

 

その中で、興味深い情報などが聞けたりして、これは自分だけの物にとどめておくのはもったいないと思い、ブログを作り情報をお届けしようと考え、この『どうぶつの気持ち』を作りました。

 

 

 
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