犬や猫を癌から救う最新代替療法とは?町の獣医さんに独占取材!

愛犬・愛猫が「癌」になってしまったら、どんな治療を考えますか?NO.4

同じシリーズのコラムでについて、ブルーミントン動物病院が、西洋医学と代替療法を融合させた新しい治療に取り組んでいることについて触れました。

西洋医学と代替療法を融合させた新しい療法

今回は、そのブルーミントン動物病院の西村先生との対談を取り上げたいと思います。

私自身や家族、皆さんが飼っている犬や猫が今後癌になった時にどの様な治療を選ぶべきか、また治療をするうえで、ただ単に余命を伸ばすことだけではなく、いかにQOL(生活の質)を保てるのか、ということについて西村先生との対談を通じて考えさせられました。

 

対談では、西村先生が取り組み始めている新しい代替療法について詳しくご説明いただきましたので、ご紹介いたしますね。

 

  記事監修
  獣医師 西村 美知子 ブルーミントン動物病院院長
日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)卒業後、東京都武蔵野市吉祥寺で開業、2009年に現在の 東京の西荻窪に移転。 自然療法中心の病院です。検査から治療まで、精神的にも身体的にもストレスをできるだけかけずに動物さん個々が本来持つ「治癒力」が動き出すよう、様々な 自然療法をご提供しています。

「有機物の性状を有した極小粒径の炭素」を用いた療法とは?

 

 

 

筆者:今日はお忙しいところお時間いただきましてありがとうございます。

先生の病院では新しい代替療法として「有機物の性状を持った超極小の粒径の炭素(以下、単に「炭素」という)を用いた治療を行っているとのことですが、この炭素は従来の炭素と何が違うのでしょうか?


西村先生:
炭素が動物の生体内で利用されるためには粒子として溶解された状態である必要があるんですね。つまり、炭素が動物の体内で有効活用されるには、イオンレベルの細かい粒子にして細胞内に吸収される必要があるのです。

 

筆者:先生がご利用の炭素とはそのようなイオン状の細かい粒子なんですか?

 

西村先生:はい、そうです。10ナノメートル以下の粒径しかないことが東京大学工学部の研究室の分析で証明されています。

*1ナノメートルは1ミリの100万分の1のサイズになります。


筆者:
10ナノメートルってどんなサイズか想像できませんね(笑)

 

西村先生:インフルエンザなどいわゆるウィルスは100ナノメートル程度です。それより1桁小さいとなるとイメージが沸きますか?


筆者:
インフルエンザウィルスよりもはるかに小さいんですね。それは、身体の細胞の隅々まで行き渡りそうな気がしてきました。

 

化学物質とは無縁の抗癌剤?

西村先生:この素材を私の病院と連携している企業から入手して病気の犬、猫たちに試してみることにしたのです。
抗癌剤は化学物質ですから、どうしても副作用の懸念もあります。

しかし、この炭素は植物由来の100%ケミカルフリーなところが私の病院の考えるこれからの医療の在り方に近いんです。

この炭素を軟水に溶かして摂取することで体内の隅々の細胞に行き渡らせることが出来るわけです。

 

筆者:それは凄いですね!他には西村先生の病院ではこれまでどのような治療法を行われてきたのですか?

 

西村先生:私の病院では、これまで、抗癌剤投与など西洋医学に基づく治療も行ってきましたが、漢方など東洋医学や他の代替療法を積極的に取り入れてきています。

しかし、この特別な炭素を用いる療法は、これまでには無い、全く新しい全身療法になります。

なによりケミカルフリー(100%化学物質ではなく自然由来)という点で、同じ全身療法である既存の抗癌剤治療とは一線を画す、画期的な取り組みといえます。

 

筆者:化学物質ではない抗癌剤って夢みたいな話です。

 

京大学医学部で「なぜ癌に効くのか」メカニズムの研究中

筆者:そういえば、この炭素は東京大学医学部の研究室で抗癌メカニズムの解明研究中なんでしたよね・・・
この療法で、動物での実績は出ていますか?

 

西村先生:実は、まだ、取り組み始めて間もないこともあり、治験事例はまだまだこれからなのですが、肝細胞がんの進行が止まった事例、膀胱癌の症状が消えてなくなったり、小さくなった事例や、再発した肥満細胞腫の改善した事例などが出ております。

膀胱がんの事例はエコー映像で分かりやすいので、もう少ししたら治療開始前と後の事例として当院のHPでも発表できると思います。

 

筆者:すでに癌に効果がある事例も出てきているということですね。

 

西村先生:肥満細胞腫はグレードによっては大変悪性度も高く、また再発すると難しい状況になることが多い癌の一つです。

しかし、この症例は3度目の発症であることもあり、改善事例としてとても嬉しい結果が出ていると思っています。


筆者:
同じ症状で悩まれる飼い主さんには朗報ですね!
とても興味深いです。

西村先生:まだまだ臨床データの積み上げが必要ですが、試してみる価値は十分あると思っています。

して、たくさんの治験事例も積み上げることがとても重要です。
どういう症状、部位にどのくらいの確率で効果が出るのかは、実際に多くの事例を試してみないとわからないことです。

 

筆者:1例、2例だけではまだまだ分からないことの方が多いということですね?


西村先生:そうですね。これから、この炭素を用いた治療が世の中に出るかどうかも治験をしっかり積み上げていくことにかかっています。

 

筆者:ぜひ、多くの犬、猫がこの炭素を使った癌の治療法を試してくれるといいですね。
ちなみに、この炭素は医薬品かなにかになるのですか?

 

西村先生:いえ、医薬品ではありません。

現在、この炭素粉末は東京大学医学部の研究室で抗癌メカニズムの解明研究がなされています。

この研究成果をもって将来のサプリメント化、さらには臨床試験を経ての医薬品化を最終目標に進めているそうです。


2018年の春から研究に入っており、2019年春には、これまでの研究の一環で判明した「この特別な炭素が、癌細胞に効果があること」などが記載された論文が
欧米の医療ジャーナルに掲載されました。

Jounals リポート

 

Summary

Full Text(PDF)

欧米の医療ジャーナルに発表された論文の日本語翻訳版(PDF)

 

筆者:研究がどんどん進んでいるんですね。

 

西村先生:東大の研究ではこの炭素が癌細胞に効くこと自体は証明されているんです。

あとはサプリメント化、医薬品化のために、「なぜ癌に効くのか」というメカニズムの解明を行う研究が必要で現在、取り組まれているわけです。


また、2019年の夏には『正常細胞の活性化』についても論文が発表される予定と聞いており、今から楽しみにしています。

 

筆者:正常細胞って普通の細胞のことですか?

 

西村先生:そうですね。癌などに侵されていない通常の細胞のことです。
免疫細胞なども正常細胞の一種ですね。

 

筆者:では、正常細胞の活性化ということはどういうことですか?

 

西村先生:一言でいえば、正常細胞が元気になるということです。免疫細胞でいえば、免疫力が上がることと同じですね。

 

筆者:そんなことが可能になるんですか!
この炭素を使った治療はいろいろな病気の代替療法として大きな可能性を秘めているんですね!

 

西村先生:そう思います。ですから、夏の論文が出ると予防医学の観点からも新しい取り組みが可能になるのでとても興味を持っております。

 

QOL:クオリティオブライフ 生活の質を高めて

 

西村先生:私はかねてより東洋医学や他の代替療法を組み合わせて犬、猫の治療に活かし「生活の質」の向上(QOL:クオリティーオブライフともいいます)に貢献したいと考えてきました。

 

筆者:QOLは本当に大事だと私も思っています。自分が癌や重篤な病気にかかった時にどうQOLを確保しながら治療を受けるのか、真剣に考える年齢になってきました(笑)

 

西村先生:確かに治療法の選択も大事です。それと同じように大事なのが、日頃から自分自身の免疫力を高める努力をすることです。

先程お話した、この炭素の能力に「正常細胞の活性化」があるとすればこれは本当に凄い力です。

 

筆者:確かに治療だけでなく、いかに健康的な生活を送れる時間を長く維持するかは人間もペットも大事なテーマだと思います!

 

西村先生:「正常細胞の活性化」とは平たく言えば、「病気に侵されていない細胞を元気にする」ということです。

つまり、様々な細胞、もちろん免疫細胞など病原と闘う細胞たちも含まれますが、これらの細胞が元気になれば、病気に負けない身体を維持できるわけです。

人間の医療でも予防医学の重要性を説く方が増えています。
おそらく、このことに否定的な医師はいないと思います。

 

筆者:予防医学という言葉は私も最近よく聞くようになりました。

 

西村先生:私は、動物が幸せで質の高い生活の実現に貢献する仕事に従事する者として、いかに、愛犬や愛猫を「健康で幸せな状態」で寿命をまっとうさせてあげられるかということにこれからも全力で取り組みたいと考えています。

 

筆者:はい、私も期待しています。
先生、お忙しいところ丁寧に説明頂きましてありがとうございました。

是非、新しい代替医療への取り組み頑張ってください。
この後も、先生の取り組みを取材させていただければと思っております。

 

以上が、ブルーミントン動物病院の西村先生からお伺いしたお話です。

 

最後に

西村院長先生にお伺いしたのですが、この特別な炭素を用いた治療の治験に関しては、連携先の会社の方が他にも治験の協力をあたる予定があるとの話をされていたそうですが、それ以上の情報は不明ということです。


私の方でもいろいろと調べてみて、実際に治験が行われている事例が他にも判明した場合は、このブログでご紹介していきたいと思います。

 

これから他にもどんどん愛犬、愛猫の飼い主さんのお役に立てるコラムなんかも掲載していきますね。そして、この治療法がスタンダードな、より身近な療法になればいいですね。

 

後記:今回NO.4まで【愛犬、愛猫が「癌」になってしまったら、どんな治療を考えますか?】と書いてきましたが、このブログを始めるにあたり、色々な方に監修頂きご協力いただきました。
この大切なご縁にこの場を借りて感謝いたします。

また、今後も色々な目線で犬や猫、そして飼い主様が幸せになっていただけるような記事を掲載していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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猫と温泉を愛する、OL。(^^♪

 

今は、猫を飼おうかどうか迷っている最中。
なぜなら、猫アレルギーがありまして。。。

 

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そのため犬や猫を飼っている方とお話をする機会があり、そのなかで人間と同じように病気になる子たちが多いことにびっくりしました。

 

そこで、自分が猫を飼うにあったって、病気のこととかをもう少し詳しく知りたいなと思って調べ始めました。

 

いろいろと調べるうちに、獣医さんや、ペット関連のお仕事をする方たちと、交流が生まれました。

 

その中で、興味深い情報などが聞けたりして、これは自分だけの物にとどめておくのはもったいないと思い、ブログを作り情報をお届けしようと考え、この『どうぶつの気持ち』を作りました。

 

 

 
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